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旅と日々の記録

海外旅行保険は必要か?どのくらいの補償が妥当か?について考えてみた。

パンデミックによりなかなか思うように海外旅行ができなかった3年を経て、2023年は多くの方が旅行を計画されていることと思います。

 

国内旅行と違って、海外に出る際は『海外旅行保険への加入』を検討したり申し込まれている方も少なくないと思います。

今回は、「果たして、海外旅行保険への加入は必要なのか?」「どのくらいの額の補償を申し込んでおけば安心か?」についてまとめてみます。

海外旅行保険の意義

私自身はこれまで何度かの海外旅行で病院のお世話になったことはありませんが(切り傷を負ってウォーターパークの救護室を利用したことはありますが)、2023年夏現在、日本国内でもコロナにインフルエンザにさまざまなウイルス感染について耳にしていますので、万が一旅行先で病気になってしまうということは以前より想像がし易い状況です。

国内旅行と違って、海外でケガをしたり病気になってしまった場合は、症状に加えて医療費に関してもかなり大きな不安を抱いてしまうと予想されます。

 

そこで、新型コロナウイルス感染症による疾病を含む海外旅行中の医療費をカバーしてくれる補償が組み込まれた海外旅行保険に加入しておく、というのは特に検討しておくべき事項かと思います。

実際に必要になる医療費

今回は、2023年に旅行を計画しているハワイについて、特に『旅行中の病気やケガについての補償』についてまとめてみました。

 

「海外で怪我や病気になり手術や入院をすると、治療費としてかなりの金額(数百万〜数千万!)かかる」というようなことは時々耳にすることがあります。

実際はどうなのでしょうか?

ジェイアイ傷害火災保険の公式サイト に載っているデータの中から、「ハワイで盲腸の手術をした場合の治療費の目安(2021年2月)」を見てみました。

 

まず、ありがたいことに日本なら無料で来てくれる救急車ですが、ホノルルで呼ぶと84,000円~(!)となっています。

 

初診料:21,000円

病院部屋代個室:262,700円~788,000円

ICU:788,000円(1日当たり)

虫垂炎(盲腸)入院2-3日総費用:3,151,800

 

突然ハワイでバカンス中に我慢できないほどの腹痛に見舞われ病院に運ばれ、「虫垂炎です」と診断され入院治療を行なった場合は、300万円強必要になるということです。

これは2021年のデータですので、現在は円安でもっと高額になっている可能性は十分にあります。

 

虫垂炎の場合は2-3日で無事退院、自力で帰国が可能かもしれませんが、骨折したり例えば心筋梗塞などになった場合は入院期間はもっと長くなり、治療内容も複雑になる可能性がありますし、その場合は医療従事者を伴っての帰国、もしくは日本から家族や友人に迎えにきてもらう必要(援助者費用)がでてくるかもしれません。

海外旅行保険が必要になる確率

では、実際海外で旅行中にケガや病気になり治療が必要となるケースはどのくらいの割合で起こるのでしょうか?

いくつかの関連サイトを検索してみたところ、海外旅行で500万円以上の治療・救援費用が発生する確率は、高齢者を除くと日本で1年間に交通事故で死亡する確率と同程度が、それよりも低いような雰囲気()です。

ただ予想通り、高齢者ほど高額の治療費が発生するリスクは高いようでした。

 

2023年は自由に海外に渡航できるようになったとはいえ、新型コロナウイルスをはじめとする感染症の心配が小さくありませんので、旅行する方の年齢や持病の有無等の健康状態を踏まえ、そういった感染症に対応した保険に、自分が納得する補償額で加入しておくというのは、旅行を安心して楽しむためには不可欠な気がします。

遅延・携行品・賠償

海外旅行保険は、怪我や病気以外にも『身の回り品の盗難・破損などに関する補償』もしてくれます。

携行品損害・航空機寄託手荷物遅延・賠償責任に対する補償です。

 

携行品や手荷物の遅延に関しては「それも一種の旅の醍醐味!」と思える場合は補償は必要ないでしょうし、「人や物に対する賠償責任が生じた時に備えたい!」と思う場合は賠償責任を付ければよいですし、個々人の考え方によるのかな?と思います。

クレジットカード付帯保険

クレジットカードをお持ちの方は、カードに付帯している『海外/国内旅行付帯保険』を利用するという場合もあるかと思います。

 

その内容を見てみると、ゴールドカードであっても疾病や障害に対する補償は300万円程度が一般的で、例えば前述の虫垂炎の治療をハワイで行なった場合は、ギリギリ・もしくは少し足りないということになりそうです。

ハワイ以外の場所ではさらに高額の治療費を請求されることも考えられ、その場合は不足分の自己負担が必要ということになります。

 

ですので、クレジットカード付帯の海外旅行保険で治療費をカバーしようと考えている場合も、その内容を事前に確認し、不安な項目がある場合は足りない部分だけカスタマイズでオーダーしておくというのも一つの手段かもしれません。

 

ちなみに私は、手持ちのクレジットカードに付帯している海外旅行保険があるため、その中で「保証が薄いな」と感じる部分だけ追加で補償をつけることにしました。

大人の場合は、「家族特約」などで子供の補償がついてくる場合もありますが、どうしても契約者本人よりは補償内容が物足りない場合が多いので、検討する必要があるかもしれません。

また、クレジットカードを所持していれば自動で海外旅行保険が付帯するという場合だけでなく、海外旅行保険を使用するためには「旅行に係る支払いをそのクレジットカードで行っている場合」など条件がある場合もあるようですので、保有しているクレジットカード会社のサイトなどで事前に確認しておきましょう。

まとめ

もし旅行先でケガや病気に見舞われ、心身的なダメージに加え高額の治療費が発生してしまうと帰国後も生活に大きな負担と支障が生じかねません。

世界的なパンデミックを体験した今、以前より、海外旅行保険の果たす役割は大きくなっていくかもしれません。

保険への加入を検討されている場合は、出発直前に空港でも手続きすることはできますが、当日となるとやはりバタバタしますので、前日までに手続きを終えておく方が賢明かと思います。

「結局保険はお守りだったな」と元気に帰国できると良いですね。🛩

 

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