オアフ島のパールハーバーはハワイの歴史的な観光地で、第二次世界大戦の重要な舞台の一つとして知られています。
昨今戦争と平和について考えさせられることも多く、恥ずかしながらこれまでのハワイ旅行ではパールハーバーへは足を伸ばしたことがなかったので訪問してきました。
アクセス
ホノルルから
ホノルルからパールハーバーまでのアクセスには、レンタカー、バス、シャトルなどの方法があります。
レンタカー
車だと、ホノルル市内からは高速道路を利用して約30分程度で到着できます。ただし、交通渋滞に注意が必要です。
ダニエル・K・イノウエ空港からだと15分程度です。
ザ・バス
ホノルル市内やワイキキからパールハーバーへは、TheBusという公共バスも利用できます。TheBus は運賃がリーズナブルで、ホノルル市内の多くの地点からパールハーバー方面への便が出ています。
レンタカーで行くより所要時間は長く、だいたい倍程度の1時間ほどかかるでしょう。
バスの運行スケジュールも確認が必要です。
シャトル
ワイキキやホノルル市内のホテルや観光会社が提供しているパールハーバーへのシャトルサービスも利用できます。
事前予約が必要な場合が多いと思いますが、ガイドがついていたりチケットを予約してくれたりもするようですので、お好みのサービスのものを探されるのも良いかと思います。
▼ パール・ハーバー観光ツアー
送迎・日本語ガイド付き
コオリナから
アウラニ・ディズニーリゾートがあるコオリナからもパールハーバーまでのアクセスには、レンタカー、バス、シャトルなどいくつかの方法があります。交通手段によって所要時間や費用が異なりますので最適な交通手段を選択してください。
レンタカー
コオリナエリアからパールハーバーまで車で約30分から40分程度です。高速道路でアクセスできるので便利ですが、こちらも交通渋滞による時間の変動に注意が必要です。
ザ・バス
ホノルルエリアに比べ、滞在ホテルからバス停までのアクセスがやや難ありですが、コオリナからもTheBus が利用できます。
今回私は、待望のモノレール (HART / スカイトレイン)の開通を記念して、コオリナからザ・バスとスカイトレインを乗り継いでパールハーバーへ行ってきました。
▼ハワイ・オアフ島での素敵な公共交通機関の旅、興味があればぜひお読みください。
シャトル
コオリナエリアからも、パールハーバーへのシャトルサービスがあったようですが、コロナで一時サービスの提供が停止しているようです(2023年7月現在)。
観光客が戻ってきたらまた再開される可能性もありますので、利用を希望されている方は最新情報をご確認ください。
主な観光施設
ビジターセンター
パールハーバー・ビジター・センターは、パールハーバーを訪れた観光客に向けて情報提供や展示を行う施設です。第二次世界大戦時の攻撃に関連する歴史や記念碑、ミュージアムが設置されており、観光客はここを拠点にして観光をスタートさせます。
アリゾナ記念館
アリゾナ記念館(USS Arizona Memorial)は、日本軍による真珠湾攻撃により沈没したアメリカ海軍の戦艦「アリゾナ」の乗員を追悼するため、アリゾナ号の上を横断するように建設された施設です。館内では、攻撃の歴史的な展示やで戦艦の残骸を見ることができます。
観覧は無料ですが、事前予約が必要(手数料として一人につき1ドルが必要)です。予約は8週間前から可能ですが、いい時間は結構早めに埋まってしまうのでスケジュールが確定している場合は早めの予約をおすすめします。
USSミズーリ記念館
フォード島にあるミズーリ記念館(USS Missouri Memorial)は、パールハーバー攻撃後にアメリカ海軍の指揮官となり、日本の降伏文書調印式が行われた戦艦「ミズーリ」を展示しています。観光客はミズーリ号のデッキや内部を見学できます。
チケットは現地で購入できます。シャトルバスで施設のあるフォード島へ移動します。
希望者は無料の日本語ガイドを受けることができます(おすすめします)。
真珠湾航空博物館
同じくフォード島にある真珠湾航空博物館(Pearl Harbor Aviation Museum)は、第二次世界大戦の航空機や歴史的な航空関連展示物が展示されています。また、攻撃で損傷を受けた格納庫内に設置されており、攻撃当時の様子を体験できます。
USSボーフィン潜水艦博物館
USSボーフィン潜水艦博物館(USS Bowfin Submarine Museum & Park)は、第二次世界大戦時に活躍したアメリカ海軍の潜水艦「ボーフィン」の展示や船内見学ができます。こちらはビジター・センターのすぐそばにあります。
所要時間
私は今回午前中のみの滞在となったため結構早足での観光となりました。
9:00 ビジター・センター
↓
10:00 フォード島/ミズーリ記念館
↓
11:30 ビジター・センター
(ミュージアム・資料館)
↓
12:00 アリゾナ記念館
という感じで回りました。
日本語オーディオガイド(有料)をレンタルしてをじっくり聴きながら施設を回るとビジターセンターとアリゾナ記念館で2時間は必要です。
そしてミズーリ記念館や博物館があるフォードはビジターセンターからバスでの移動となります。
ミズーリ記念館では日本語のガイドさんに話を聞いた後、館内を見学してあっという間に1.5時間くらい経過していました。
ですので、他の航空博物館なども行かれるという場合は、早朝からまる1日くらいみていても大袈裟ではないと思います(そして結構歩くのでかなり体力も消耗します)。
注意事項
パールハーバーの施設を訪れる際には、いくつか気をつけておきたいことがあります。
チケット予約
アリゾナ記念館では事前予約が必要です。現地到着後に当日の空き枠(Standby)を待つこともできますが、確実に入りたい場合は事前に予約していきましょう。予約開始時期になると良い時間は結構すぐに埋まってしまいますのでご注意ください。
チケットの譲渡はできません。
また、予約時刻に遅れた場合も振替はできませんので、公式サイトで推奨されているように余裕を持って1時間前には到着するよう心がけましょう。
パールハーバー・メモリアル・シアターには、チケットの発券時間の10~15分前には集合しておきましょう。
施設間の移動
アリゾナ記念館や資料館のあるビジターセンターとミズーリ記念館や博物館のあるフォード島の間はバスでの移動となります。
特にアリゾナ記念館は予約時間に遅れると入場できなくなりますので、バスでの移動時間とバスの出発時刻など所要時間を確認しておき遅れてしまわないように気をつけましょう。
敷地が広いため施設内を歩いたり移動するのにも結構時間を要します。
荷物の持ち込み
パールハーバーの施設ではセキュリティチェックが行われます。大きなバッグや荷物は持ち込むことができませんので(持ち込み可なのはスマホ、カメラ、財布、水のペットボトルのみ)、荷物は最小にして到着したらビジターセンターの入り口付近の保管施設に預けましょう(有料)。
窓口はひとつしかなく私が行った時も行列ができていました。時間に余裕を持って訪れましょう。
荷物はひとつ$7+TAX、スーツケースなどの大きい荷物は$10+TAXです。
中身の見える透明なバッグは持ち込み可能です。この画像のバッグはOKでした。その他のバッグは小さなポーチ等も不可ですので大きなポケットのついた服を着ていくことをおすすめします。
飲食物
USSアリゾナ記念館では、透明な水以外の食べ物や飲み物の持ち込みは禁止されています。
ビジター・センターにはスナック・ショップがありサンドイッチや飲み物が、また太平洋艦隊潜水艦博物館には、フードトラックと飲み物の自動販売機があります。
航空博物館にはレストランがあり、戦艦ミズーリ記念館にはランチトラックもあります。
写真撮影
施設内での写真撮影については場所によって制限がある場合があります。注意書きや案内をよく確認し、許可されている場所でのみ撮影を行ってください。
それぞれの施設や移動のバスの中でも撮影についての注意事項がアナウンスされます。
服装
屋外の施設が多いため、夏は日差しを避けるために日焼け止めや帽子、サングラスなどのUV対策をすることをお勧めします。寒い時期は結構風がきついですので羽織ものを用意しておくと良いと思います。歩く距離も長いので履き慣れた靴をおすすめします。
またパールハーバーは戦争の犠牲者を追悼する場所ですので、訪問者には適切な服装や判断が推奨されています。
駐車場
2023年4月15日よりビジターセンターの駐車料金は1日7ドルで、来場者の携帯端末または敷地内のキオスクによるバーチャルペイシステムで徴収されます。
混雑時には駐車場が満車になることがありますので、チケットの予約をしている場合は1時間前には到着しておくようにしましょう。
トイレ
ビジターセンター内にはいくつかのトイレがありますが、USSアリゾナ記念館には公共のトイレはありません(船に乗って移動)ので、アリゾナ記念館に行かれる方は事前に済ませておくなどお気をつけください。
ベビーカー
ベビーカーはビジターセンターでは利用できますが、USSアリゾナ記念館のツアーに参加する場合シアターや記念館では利用できません。ベビーカーは劇場の入口で預けて、プログラム終了時に引き取ることになります。
アクセシビリティ
正面駐車場にはバリアフリー・パーキングがあり、トイレ、シアター、展示ギャラリー、インフォメーションデスク、USSアリゾナ記念館は船の乗車含めすべて車椅子のままで利用できます。
ビジターセンター内には、座って休める場所も何箇所もありますし、動画には英語の字幕や展示の標識など聴覚や視覚に障害のある方へのサポートも充実しています。
まとめ
昨年久しぶりに広島の平和記念資料館を訪れ今回初めてパールハーバーを訪れることができ、日本とアメリカが体験した第二次世界大戦の傷跡を目の当たりにし、改めて戦争と平和について深く考えるきっかけをもらえました。
いつも癒しとパワーを与えてくれるハワイですが、歴史を知ることができたパールハーバーへの訪問はまたひとつ貴重な体験となりました。
ホノルル国際空港やワイキキ、コオリナエリアからもアクセスはしやすい場所ですので、気になっている方は是非訪れてみてください。
〈ワイキキ発・フリープラン〉